気功の学校・気楽編 四〇
京都北白川に引越します。
話は去年の秋分にさかのぼります。
京都大学こころの未来研究センター教授・鎌田東二さんと
京大時計台をスタート地点として、
吉田山、瓜生山、狸谷不動、赤山禅院を経て修学院まで歩いた
「東山修験気功散歩」の時に、
偶然ある会員さんが住んでいたお宅が
空き家になっているのを見つけました。
吉田山に鎮座する吉田神社、大元宮、宗忠神社、稲荷社
の各社で鎌田さんがホラ貝を吹き、丹羽さんが五十鈴を振り、
いいお参りをしたなあと思っていたところ、
山麓の大正時代の古い町並みが残る住宅街で
鎌田さんが仏師の今村九十九さんの仕事場を探し始めました。
ちょっと迷いつつもなんとか工房にたどり着き、
今村さんは、ちょうど増長天の制作をしているところでした。
なるほど、こんなおちついたいい場所から
掘り出されていくのだなあ
と感心して、しばらく見とれていました。
さて、今村さんの工房を後にして山を下ろうとした時に、
その会員さんのお宅を偶然に見つけてしまったのです。
そのお宅は売りに出される直前でしたので何度か中を見せていただき、
大文字山が正面に見えるロケーションの良さに惹かれて
かなり悩んだのですが、結局見送ることになり、
それから家探しの流れに火がつきました。
自宅と事務所とを、ある程度区切りながらも一つにしたい。
そう考えると、家のサイズが大きくなりすぎてまるで豪邸です。
でも求めているのは贅沢さではなく、使いやすさと環境の良さ。
そのあたりのバランスでずいぶん悩みました。
そんな中でネットで見つけたのが、北白川伊織町の二戸一の町家です。
瓜生山に近く、すぐそばを桜並木のある疎水が流れる閑静な住宅街。
すぐに家族全員で見に行き、全員が気に入りました。
これは私たち家族と気功協会にちょうどピッタリだと。
それからいくつもハードルがあったのですが、
一つ一つ乗り越えて契約成立。
合板で囲ってしまった洋室の一つを本来の和室に戻し、
呼吸できなくなっている壁を呼吸できる素材に戻し、
京都風のお庭を復活させる。
今、そうした工事を進めているところです。
元々気の場も環境も良いところですが、つい先日埋炭も済ませました。
二階には小さなベランダがあって、窓からは大文字が見えます。
そういえばパソコン前のボードには、
吉田山で撮った大文字山とベランダの写真が貼ってあったのを思い出しました。
家主さんは町家専門の設計事務所をされていて、
そのご自宅が吉田山の麓。
お庭をお願いしたのは、吉田山に事務所を構える
古い気功仲間の福村祖牛さん。
こうなるとどうしても吉田山にお礼参りに行きたくなります。
そうそう、事務所の引越は七月二十二日。
ちょうど日食の日で、ここから新しい何かが始まるような予感がしています。
京都にお越しの節はぜひ伊織町の新事務所にお立ち寄りください。









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