気功の学校・氣楽編 三十三

Takigozen

気功協会の第一回「遠足理事会」が開催されました。
二〇〇八年度の新しい役員の顔合わせを兼ねて、
京都嵐山の松尾大社にお参りし、
松尾山を歩いて楽しもうという企画です。

当日は京都駅前の多目的スペース「コトミナ」に九時半に集合。
「コトミナ」は、理事のゆうちゃんが
借家の一階を自力で改装して作ったスペース。
蜜蝋を塗った木の床がなかなかの雰囲気。
ふと玄関に並んだ靴を見ると、
なんと五足がSOU・SOUの足袋ぐつ。
山歩きも街歩きも両方こなすすぐれものです。

Sousoutabi

京都駅からバスにゆられて約四十分。
桂川を渡り、急に山が近くなったら松尾大社前です。
秦氏が代々神職を務めてきた古社で、
元々は山上の磐座で祭祀が行われていたのだそうです。
目指すはその磐座です。
本殿でのお参りを済ませ、
本殿右手の入口から
以前は禁足地であった松尾山山中に入っていきます。

Iriguchi

アスファルトの道は猛暑の中の照り返しでうだるようでしたが、
山中は比較的涼しくて快適。
二二三メートルと標高はさほどでもありませんが、
途中の見晴台からの眺めも良く、
山上の磐座付近もなんだか落ち着ける空間でした。
山中で特に印象的だったのは、
「水元さん」と呼ばれている水源地。
井戸のように囲われた中に白石が敷き詰めてあり、
そのあたりからちょろちょろと水が湧き出していて、
小さな川になって流れていきます。
その水元さんの奥がまあるく開けた空間になっていて、
まん中に杉のご神木があります。
やわらかく森に抱かれたような独特のやさしさが心地よく、
ついつい長居してしまいます。
何度もここに来ているゆうちゃんは、
あんまりゆっくりしていたら
入山受付の人から携帯に電話がかかって来たことがあったそうです。
入山時に住所氏名と携帯番号を書き、
「登拝許可証」と「小忌衣」とをもらいますが、
どうやら入山から三時間を越えると携帯に電話がかかってくるみたいです。

ちなみに入山料は初回が千円、
リピーターは三百円で、宝物館の拝観料を含んでいます。
一人では入山できないので、お友達をさそってどうぞ。

この宝物館には三体の神像が安置されていて、
案内のおじさんの悦に入った説明を拝聴して参拝を終えます。
おじさんのお話は
中央に安置されている中津島姫命(なかつしまひめのみこと)、
別名、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の神像に集中します。
市杵島姫命と言えば宮島の厳島神社が思い浮かびますね。
水上に浮かぶようにして、背後の弥山に磐座を持つそのスタイルは、
亀の井の名水と山上の磐座で有名な松尾大社とどこか似ています。
これで山門にたくさん供えられていた「しゃもじ」の謎が解けました。

Matuotaki


阪急松尾駅前のフルーツパーラーで遅めの昼食をとって解散。
満足度の高い遠足理事会でした。
解散後数名は四条河原町のSOU・SOUへ向かった模様で、
「ぼくも買ってしまいました」とのメール。
これで理事総数の七割以上が足袋ぐつ所有者となったようです。

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気功の学校・気楽編 三十二 

Aitohibouryoku
ダライラマ十四世の講演集
『愛と非暴力』(春秋者)が
新装版で復刊されました。

一九八九年のノーベル平和賞受賞スピーチから始まるこの本が
今復刊される意味はとても大きなもののように思います。

私は、日本のチベット支援グループを通じて、
インドに亡命した僧の学資援助を十数年間続けています。
友人がチベットの子どもの里親をしているという話を聞いて、
紹介してもらったのですが、
その時紹介されたのは子どもではなく、
学費工面に苦労している比較的高齢の方でした。
テンジンさんとおっしゃるその方からは
時々手紙をいただいたりしていますが、
里親とは言っても、こちらが子どもみたいなものです。

チベットの実情は、
普通に報道されている様子とは大きく隔たりがあります。
そのことはチベット支援団体から送られてくる
ニュースレターで知ることができましたが、
一般のメディアには中国軍支配下にある
チベットの真実が知らされることは
今までほとんどなかったと思います。

それが北京オリンピックを目前にして大きな変化を見せています。
チベットについての本がたくさん緊急出版されていますし、
ドキュメンタリーの映像作品も盛んに上映されるようになりました。
またごく一部ではありますが、テレビの報道番組でも
チベットの実情が紹介されるようになりました。

インターネットで「チベット」を検索すると、チベット問題について
分かりやすくまとめているサイトがいくつかありますので、
「なぜ聖火リレーがあんなことに?」と疑問を持たれた方は、
ぜひお調べになってみてください。
書店に足を運ばれてもよいかと思います。

さて、重要なのは
チベットが貫き続ける「非暴力」の姿勢です。
一説に
百二十万のチベット人が死亡まで追い込まれたという
堪え難い暴力を受けながらも、
相手を恨むことなく、
むしろ愛情をもって対話を続けようとするその態度は、
まさにノーベル平和賞受賞にふさわしいと言えるでしょう。
そして、チベットと中国との対話が成功する時、
世界中の意識が変わるような気がするのです。

四川大地震がこの時期に起きたこともとても大きなことでした。
チベット亡命政府があるダラムサラでは、
一般の人も含めて犠牲者への祈りの場が持たれているそうです。
日本をはじめとして各国の緊急支援チームが駆けつけたのも画期的なことでした。
いのちが大切であることに国境も何もない。
その当たり前のことを
中国が国として初めて受け容れたことは特筆すべきことでしょう。

『愛と非暴力』の中で、
ダライラマ十四世は、
みんな相互につながりあっているのだから
「内的な平和こそが鍵」とおっしゃっています。
真の平和がチベットに、
中国に、
そして全世界に訪れることを祈りつつ、
自らの心を修めていきたいと思います。

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気功の学校・氣楽編三十一

6月1日に、総会がありました。

新しい風を感じる爽やかな集まり。
そんな印象の楽しい一日でした。
設立以来代表世話役を務めてくださった
吉田昭子さんが理事を引退されたことで、
代表世話役と運営責任者の2人を代表としていた形も変わり、
運営責任者(天野)が、その名の通り
運営の責任を一括して負うようになりました。

今まで2人の代表を置いていたのは、
従来の組織にありがちなトップダウン、ピラミッド型の運営を否定する
具体的な形として採用したものでしたが、
その形式も要らないところへ、今やっとたどり着いたような気がしています。

役員の半数も交代。
自由な雰囲気のフレッシュな顔ぶれです。
私たちが向かっているのは、常識の枠にしばられない柔軟な活動のスタイル。
それらは、会計書類からも見て取れます。

例えば、
「この環境費とは何の費用ですか?」
との質問に、
「埋炭をしたり、庭に木を植えたり、インテリアを整えたりして、
 仕事をする環境を快適にする費用です」
「そうして、自らの職場や生活環境を積極的に整えることこそが
 大きな社会貢献活動の大切な第一歩と考えているので、
 あえて通常の設備費とは分けて環境費を毎年設定しています」
と答えます。

これは、綺麗好きな人が増えると
街が自然と綺麗になるのと同じ原理で、
まず自らが生活を楽しみ、生きていることを楽しんでいると、
何も言わなくても、周りにはそういう人が増えてくるからです。

こうした社会貢献のスタイルを
積極的に取り入れているグループはまだまだ少数派です。
ある主義や目標を掲げ、それを声高に叫び、
合わないものを排除しようとし、歯を食いしばって戦う。
そういった社会運動は既に過去のものですが、
では、どういう動き方をするかはまだ霧に包まれています。

ひとつのグループとしてまとまり合いながらも、
一人一人がユニークで自由自在な動き方をする。
その方向に間違いはないと見定めて作った定款にも
少々の変更を加えます。
住所の変更、代表世話役という役職がなくなること、
そしてもう一つは英語名の変更です。

気功協会の新しい英語名は
「Holistic Kikou Network」。

中国音ではなく、日本語読みの
「Kikou」としたところが大きな変更点です。

中国では
法輪功事件以後、政府公認の気功以外は禁止するという
抑圧的な情況は未だに変わっていません。
それは、今のチベット問題とも通じるところがあり、
大変心が痛みます。
私たちが今推し進めているのは
政府公認の気功でもなく、昔のままの中国気功でもなく、
今この場で生き生きと成長、発展している気功(Kikou)。

「気功の中心は将来日本に移る可能性がある」という
晩年の劉漢文先生の言葉を噛みしめ、
心を新たにしています。

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高槻市のJR駅前開発のこと

JR高槻市駅の北東部には
ユアサ電池の工場がありましたが、
今は工場がなくなって、駅前の巨大な空き地となっています。

経緯はよくわかりませんが、
駅前のこれだけ大きな空間ですから、
高層マンションや箱物造りが先行するような従来の駅前開発とは一味も二味も違う、
自然と共生し、都市空間に大きなゆとりを創り出すような計画を望みたいところです。

その開発計画について、
知り合いの市会議員さんからのメールで
市が計画資料の縦覧をしていることが分かり、
早速調べてみて、意見書を出しました。

意見書は、こんな感じです。
少しでも夢が形になるといいなあと想っています。

意見書

JR高槻駅北東地区都市開発事業に係る都市計画の変更案について

 縦覧資料を拝見して最も気にかかったのは、都市計画の目標について
「個性的で賑わいと魅力あふれる複合市街地」という表現にとどまり、
どの様な魅力を創りだしていくのかの明確なビジョンと
具体的な誘致施設などの計画が述べられていないままに、
区画整備と道路工事が進められようとしていることです。
これほどの大規模の開発でありながら、コンセプト不在の現在の状況は
至急に再考を要するものと考えられます。

 大きな人口を抱えたベッドタウンでありながら森林資源に恵まれ
比較的駅近くまで森や畑があること、そして
市民活動が盛んで人的資源が豊かなことが高槻市の大きな魅力だと私は常々感じています。
そこで、この駅前のしかも線路に並行した大きな区画の整備については、
大きな入れ物や道路を作ることを考えるよりは
全面的な緑地公園や市民農園として
市民が憩えるエコロジカルな場として整備を進めるのが良策と思われます。

合わせて大規模な無料の駐輪施設、良い自転車を扱う自転車屋さんとレンタサイクルのお店、
ナチュラルな雑貨やフェアトレードを扱うショップ、
お花や植木を扱うお店、オープンテラスの喫茶店、森に囲まれた野外ステージ、
自然環境を守ったり健康づくりを進めるNPOなどを誘致し、
感性豊かで有能なプランナーを間に入れて開発計画を再考すべきだと考えます。

事故の多い弁天踏切に関しては、自転車専用の地下道と歩行者用の遊歩道陸橋を併設し、
地下道はそのまま半地下の駐輪施設につながっているようにすると良いと思います。
建物に関しては、石井修氏や藤森照信氏の建築の例のように、できるだけ自然の景観に溶けこむような建築が望ましいと思います。

魅力ある高槻にするために、至急に検討、再考をよろしくお願いします。
 尚、私の考えるイメージをわかりやすくするために、開発の青写真となるイラスト図を資料として添付しますので、参考にしてください。


Photo

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気功の学校・氣楽編三十

三冊目の気功の本が生まれました。

Chounan
一冊目の『からだの自然が目を覚ます 気功入門』は、
少し高い視点から全体を冷静に見渡しているような、
やさしくて頼りがいのある長男。

Jinan

二冊目の『うごいてやすむ 幸福になる気功』は、
やる気満々で活動的な次男。

Suemusume

そして、三冊目の『生まれて育つ いのちの気功』は、
可愛らしくてさっと気の利く末娘。
 


そんな雰囲気で、
兄弟姉妹みたいなものですから、
お互いに似ているところもあるし、
それぞれのはっきりした個性もあります。
 
三人寄れば文殊の知恵などと言われますが、
ちょうどこの三冊が揃って、
ひとまとまりの生きている知恵になったように思います。
 
気功協会が生まれた頃は、
まだ具体的な手がかりが乏しい中、
それでも確かにこの先に明かりがある
という確信のようなものに導かれて、
気功をゼロから創り直す作業を
スタートさせました。
 
気功協会は二〇〇〇年に生まれ、
ちょうどそのころから
氣道協会とのおつきあいも始まっています。
設立当初の会報を読み返してみると、
「むすび」と「育み」の2つの願いと題して、
気功協会の展望が語られていました。
 
簡単に要旨をまとめると、
六項目に整理できます。
 
第一に、
従来のトップダウン、
ピラミッド型の組織ではなく、
誰もが平等な立場で
自然につながり合うような会を目指す。
 
第二に、
気功を大自然の公法として整理公開する。
 
第三に、
気功の敷居をできるだけ低くして、
広く市民に裾野を広げる。
 
第四に、
あらゆる制約や縛りから気功を解き放ち、
こどもの成長をサポートするように、
不要なことをせず、
必要なタイミングに必要なことをすることで、
気功を育てていく。
 
第五に、
「からだの自然を育む」
ことをミッションとし、
そのために、
出産と育児、
こどもの体育と教育に注力し、
人間が自然なままに成長していける
生涯学習の場を創っていく。
 
第六に、
自然人を育てること(育み)と、
自由自在につながり合うこと(むすび)とを
車の両輪のように、同時に進めていく。
 
八年の歳月を経て、
気功三部作が出揃い、
今ちょうどスタートラインにいるような気がしています。
 
次は、気功の絵本を創ってみたいと思っています。
絵本の良いところは、
ちいさなこどもたちとお母さんの手に直接届くこと。
そして、声を出して楽しんで読んでもらえることです。
墨絵がメインで、
文章は詩のようにリズムと流れのあるもの。
夢は膨らみます。
 
そうそう。
『いのちの気功』を書店で見かけたら、
そっと手に取って、
ぜひ声をかけてあげてください。
まだ生後一ヶ月。
みなさんのあたたかな気を集めて
すくすくと育っていくことでしょう。


生まれて育つ
いのちの気功   
幸福なお産と子育てのために

天野泰司 著・1500円+税・春秋社

内容
序 章…自然に還る
第一章…生まれる 
第二章…育つ
第三章…病気とてあて 
第四章…禅密気功でふわふわに

 10冊以上のまとまった注文は
 気功協会にお知らせくだされば10%off 
 送料無料で春秋社から直送できます。

NPO法人気功協会
E-mail

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こどもの日の新月

新月の日に願いを書くと、
とてもかないやすい

ということをどなたかが言い出して、
毎月の習慣にしている人が
少なからずいらっしゃいます。

月の運行は潮の満ち干にもはっきり表れるので、
海をそのまま体内に持っているような
私たちの体(=心)もきっと月の影響を
大きく受けているにちがいありません。

次の新月は
ちょうど2008年5月5日の
こどもの日です。

この日の巡り合わせに、
何か特別なものを感じるのは私一人だけでしょうか。

『生まれて育つ いのちの気功』(春秋社)が
出版され、書店に並び始めました。

Wadainohon

高槻西武の紀伊国屋書店では
新刊・話題の本の棚に表を向いて二列。
その隣には
『うごいてやすむ』
『気功入門』
がならびました。

そして周りに並んでいる本をよく見ると、
『ザ・シークレット』『ザ・キー』『引き寄せの法則』
などの今流行の願望実現本がずらり。

たまたま偶然だとは思うのですが、
妙になじんでいます。

気功の核心は、
心(潜在意識も含めた)を
より好ましい方向へ導くこと。

そのいちばん大切なことが
お産や子育ての中にあると言っても良いでしょう。

こどもの日の『新月てあての会』
その核心を紐解いていきます。

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うごいてやすむ 紹介

関西よつ葉連絡会の宅配
ライフ170号の「本すき情報」で、

713683

『うごいてやすむ 幸福になる気功』
(春秋社)1575円
が紹介されました。


紹介文を掲載します。

うごいてやすむ

命のリズムを整える

何か体にイイコト始めたいなぁと
思っている方にお薦めしたい
気功の入門書です。

あなたの中に眠っている能力を
どのように目覚めさせ、
伸ばしていけば良いのか。

簡単ですぐ始められ、
なおかつ効果のある方法が、
具体的にわかりやすく書かれています。

日々の生活の中に気功を取り入れて
自分の体のリズムを整え、
心身の能力を伸ばしていけたら、
生き生きと生活を楽しむことができる。

家族みんなで健康な生活を送れ、
かつ自分の中の変化を楽しむことができたら、
ちょっとわくわくしますよね。

体と心が楽になり、
気持ちいい。

試してみたくなる一冊です。

(H.U)

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もうすぐ出版です

Photo


生まれて育つ
いのちの気功
幸せなお産と子育てのために

天野泰司 著  春秋社 1500円+税

4/20刊行予定です。

表紙の画像は、
入稿時の最終確認用のものなので、
実際の印刷になると
少し雰囲気が変わるかもしれません。

出版に先立って
朝日カルチャーセンター・京都で
3月に開講した関連講座も好評で、
次期開講のリクエストが多く、
次回の日程調整に入りました。

気功協会設立当初に
「育み」という
新しい気功の方向を
打ち出してから約8年。
その活動の成果が
一冊の本として結実しました。

失われた自然を取り戻すことは難しい。
だから、自然を自然のままに護る。
環境問題ではあたりまえのことが
人間の体にも言えます。

特に誕生前後の時期の
自然な成長の流れを
途切れさせない、つかえさせないで、
必要な時に必要なことをなし、
余分なことをしないこと。

そのことが私たち人類に与える恩恵は計り知れません。

これからお父さんお母さんになる人へ
これから生まれてくる子どもたちへ
子育て真っ最中の人へ
子どもに関わる全ての人へ
そして、この世に生を受けた全ての人へ贈りたい。


この次は、具体的な内容について
アップしていきます。

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気功の学校・気楽編 二十九

霧島に行ってきました。

気功の学校・修学旅行として
春休み期間に企画したもので、
二泊三日、現地集合現地解散、
スタッフを含めて参加者九名、
中身の濃い充実した旅でした。

宿は旅行人山荘。
約五万坪の敷地の大部分が自然林。
高台にあり眺めが良く、
男女別になった展望露天風呂から錦江湾と桜島を見渡します。
Sakurajima

森の中にも貸切の露天風呂が三つあって、
お風呂に入りながら、野生の鹿を目にすることもあります。

霧島の自然は雄大でいて、どこかカラッとしています。
火山活動が盛んで、あちこちからもうもうと煙が上がり、
膨大な量の温泉が湧いていて、原初的な地球の息吹を感じさせます。

天孫降臨神話の伝わる高千穂峰の麓、高千穂河原には
霧島神宮の旧社殿跡があり、
ご神体の霊峰を拝むようにして、鳥居と祭壇だけが残っています。
Takacihogawara

私たち一行は、温泉で体を清め、
森の中で体を動かしたり、お互いにてあてしたりして
心身共にさっぱりしたあとに、
旅行人山荘のバスに乗って高千穂河原を目指しました。
天気も良く、桜が各所に咲き、山々は春の気配でいっぱいです。

私たちが参拝する時には
ちょうど他の観光客もいなくなり、
祓祝詞をあげ、
出発前に「この詩をぜひ霧島で」とNさんから託された詩を詠み、
「あ」「め」「つ」「ち」「の」「おん」の一音一音に
体の動きをつけて、天地との響き合いを楽しみました。


Senrigataki

初めて訪れた千里ヶ滝も素晴らしいところでした。
落差七十五メートルを一筋に滝壷へ流れ落ちる迫力とはまた別に、
滝正面の岩の上に立つと暖かく全体から包み込まれるようなやさしさがあり、
しばらく気功をしたり、場の感じを味わったりしていて、
立ち去り難いものがありました。
もうすこし暖かい時期なら滝壷に飛び込んでいたかもしれません。
次に来る時には、高千穂峰登山と、千里ヶ滝水垢離はぜひ体験したいものです。

今回の修学旅行の収穫は、
いのちの源に戻る
という気功の原点を再発見できたことではないかと思います。
ちょうど四月二〇日刊行予定の三冊目の本
『生まれて育つ いのちの気功』(春秋社)の
校正をしているさなかで、
装幀見本も上がってきたタイミングでした。
Morinonakade

合宿を終え、
バス停のある霧島温泉市場(旧称パライソ)でお土産を見ていると、
旅行人山荘の方が車で来て私を探している様子。
忘れ物をしたかな、とはっとしましたが、
その方が持ってきたのは支配人から託された手作り梅干しで、
お土産にと用意してくださっていたものだとか。
実は、二冊目の本『うごいてやすむ 幸福になる気功』の
書き出しは、この旅行人山荘から始まっているのです。
旅行人山荘のとても落ち着く図書室に私の本があります。
自然に包まれて温泉で心身をゆるめ、
ゆっくり読書でもいかがですか。

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気功の学校・気楽編 二十八

ガイアシンフォニー(地球交響曲)第一番のDVDを見ました。


第一番を見るのは初めてだったのですが、
印象的だったのは、故・野澤重雄さんの育てたトマトです。
一粒のごく普通のトマトの種から、
一万三千個も実がなるトマトの巨木ができていく。
第一番では、その成長の様子を最初のほんの小さな一粒の種から追いかけていきます。

その野澤さんが、
撮影の前に龍村監督にこういう話をしたそうです。
「技術的には何の秘密もないし、難しい事もないんです。
ある意味では誰にでもできます。
結局一番大切なのは育てている人の心です。
成長の初期段階でトマトに、
いくらでも大きくなっていいんだ、という情報
(十分な水と栄養があるんだという情報)を与えてやりさえすれば、
後はトマトが自分で判断します。
トマトも“心”を持っています。
だから撮影の時には
できるだけトマトと心を通わせ
激励してやって下さい」と。
この後日談がまた面白いのですが、
詳細は『ガイアシンフォニー間奏曲』(インファス )を
お読みになってみてください。

野澤さんのお家は高槻にあって比較的ご近所ですし、
トマトの巨木を生み出したこと、
筑波の科学万博で日本政府館のメイン展示になった
ことは知っていましたし、
講演を聞いたこともあったのですが、
今回映像を初めて見て、
ストンと心の深いところに落ちました。
そして、
私たち人間の可能性が発現していくメカニズムも、
トマトの巨木ができていく仕組ととても似ているのではないか
と、ふと思ったのです。

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