てあてと行気
気功の学校・マンスリー
5/8(土)13:30〜16:30
高槻市立生涯学習センター 第2会議室
4、5、6月の共通目標は「上虚下実」の実現。
4月は、単純な運動面からのアプローチでした。
「からだほぐし」と「昇降開合」がその主な中身です。
難しいことをいろいろ覚えるより、やさしいことを、自然の原理にそって行うことが重要です。
気功入門ビデオ、第1巻「楽々からだほぐし」と第2巻「自然の動きになじむ」も同じコンセプトです。
まず、楽にからだをほぐすことで、上半身の「虚」が生まれる。さらに、ほぐれた状態で自然の原理にそった動きをくり返していると、下半身の「実」が生まれる。つまり、無理のない自然の動きをしていれば、本来自然に「上虚下実」になっているということです。
ゆるめることは入り口ですが、ゆるめるだけでは力が出ない。
しかし、鍛練するだけでは、体がこわばってしまい、もっといけない。
ゆるめるにしても、鍛練するにしても、そこに自然の原理が働いていなければならないのです。
陰陽、虚実とその移り変わり、
いわゆる太極図に示されている原理を、体で実感することが大切でしょう。
5月は、「気」そのものを扱います。
「気」とは、「自然の働き」のことです。
「自然の働き」とは、「不要なものを捨て、必要なものを集める働き」です。
つまり、気が集まれば、そこに本来必要な働きが自動的に起こるということです。
これは便利ですよね。
では、どうやって気を集めるか?
最も良くない例の1つは、「集れ、集れ」と強く念じること。
自然の働きを高めたいのですから、余分な意識はたいてい邪魔になります。
下手なうちは効果がないだけでまだいいですが、これに技術が加わってしまうと、かえって体を壊してしまうこともあります。そうした副作用のことを中国語で「偏差」と言っています。意識の影響はとても大きいですから、また別の機会に紹介します。意識の使い方の基本を全ての人が学ぶ時代が遠からずくるでしょう。
初心者にオススメなのが「てあて」です。「てあて」をすると、余分な意識を使わないで、気が自然に集まります。ぽかんとして、ただ手のひらをふんわりあてるだけでいいのです。
お腹が痛ければお腹を押さえているように、本来自然に行っていることですから、特別な訓練はいりません。ただ、ぽかんとしにくい人は、先に頭をゆるめることをしておくといいです。
もう1つの手助けは、呼吸を意識することです。余分な意識は使わないと言ったのと一見矛盾するように感じるかもしれませんが、あることに意識が集まっていると、他の意識の縛りから自由になることができます。数息観と言う、呼吸の数を数える瞑想法もその応用例です。
では、なぜ呼吸かというと、呼吸は自然の働きそのものだからです。呼吸に意識を集めることで、自然の働きそのものに意識を集めることになります。太極拳をする時には、「自然の動作」に意識を集めていますから、やはり頭の中がぽかんとして自然の働きが高まってくるのです。ですから、太極拳を学ぶ時にも、その指導方法が自然の原理を学ぶように作られているかどうかがポイントになります。ただ形をまねるのではかなり遠回りになります。
手をあてられる所はてあてでいいのですが、手をあてにくい場所や場合があります。その時は呼吸だけを使います。その場所で呼吸しているようなつもりになるのです。そのことを行気と言っています。呼吸を意識するのが簡単ですが、慣れれば「呼吸の意識」もいらなくなります。「ただ、ふっと思い浮かべたところに気が集まる」ような感じです。
こうした働きを無意識に行う装置が痛みや苦しみというものです。ただし痛みや苦しみは非常用なので、通常は快感覚や楽しみがその主役です。つまり、快感覚や痛みを通じて心身は自然に養われていると言えます。その自然に養われるべきものが自然に養われなくなっているのは、現代に生きる人間の自然の感覚そのものが鈍ってきているからです。この自然の感覚を取り戻すために一番簡単にできる方法が「てあて」、その応用が「行気」です。
「てあて」については、別にもう一本ビデオを作りたいと思っているところです。
本題に戻りますが、
身体各部の気の調整のポイントを大きく2つにわけると、
「上虚」実現の場所と
「下実」実現の場所と
にわけられます。
講座では、そうした場所も紹介しながら、自分でからだを整えていきます。
お楽しみに。
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