金剛降魔杵
金剛降魔杵(降魔杵)は、禅密功の中では少々異色だ。
築基の「柔」を土台に、「剛」を練る。
金剛の気(=純陽の気)を練ると言う。
金剛とは、ダイヤモンド。何ものにも壊れない強さを持つもの。
即ち、魔を打ち砕くもの。
個々の身長に合わせて長さ80〜90cmほどの杵(=木の丸棒)を使う。
正式な杵の形は、陰陽2匹の蛇が絡み合い、両端がそれぞれの頭になる。
これは、陰陽のエネルギーの結合を象徴している。
片手に杵を持ち、片手は指3本を立て、親指を小指で押さえる印をつくる。
3本の指は、それぞれ、天地人を象徴し、その3つの合一を示す。
杵を使う時には、神、氣、意、力の四つが同時にあるようにする。
神=精神的気迫。
氣=氣が通っている実感。
意=意識の集中密度。
力=型とその作用力。
杵は身体の一部となり、また魂の一部となって動き、
前後左右上下全方位に気の場を広げ、
動きは縦横無尽、神出鬼没。
ポイントは杵をただの棒のように使わないこと。
心を込めて杵を扱い、身体の一部のように動く。
伸びやかで、溌剌としていて、爽快である。
気力、体力、精神力が同時に養われ、
足腰が鍛えられ、肚が座る。
上体の自由度は増し、心身共に自在となる。
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