「気功で元気」
9/3の第一回目は、50名を超える大入り。
実習の中身は「3つのふりこ」ですから、
ただ、腕をぶらんぶらんと振るだけで、
本当に簡単なことしかしていないのですが、
帰りの電車の中で、なぜか笑いが止まらなかったとかいう方もいるぐらい、
本当に楽しくて、よくほぐれた講座でした。
気功を長く続けている方に
一度試してもらいたいことがあります。
それは、どこまで動作を減らしてシンプルにする
ことができるかということです。
複雑な動作や手順をたくさん覚えたり、
その形を正確に再現しようとすることの逆の提案です。
背骨を中心軸とした体幹部の運動を絞り込んでいくと
前後の動き、左右の動き、ねじりの動きの3つに集約されます。
これが最低限の運動ではないかと思うのです。
野口晴哉氏の体癖をご存知の方には常識だと思いますが、
前後の運動は呼吸器系、
左右は消化器系、
ねじりは泌尿器系の働きと関連します。
また、感情の働きは左右運動に、
感情を抑制する働きは前後運動に現れます。
重要なのは、幼児期に発達するのが、消化器系で、
必要なものを取り入れ、いらないものを捨てていくという
好き嫌いの感覚、つまり生命維持、自己保存の感覚が
まずはじめに作られていくということです。
そして、その後呼吸器、いわゆる心肺機能が完成されてくると、
息をこらえて我慢したり、息を詰めて集中したり、
本来の自己の欲求を押さえてでも、人や、
社会的目的などのために動くという面が育っていき、
また、そうしたことに快感があるようになっていきます。
ところが、前後運動には、左右運動を抑制する面がありますから、
行き過ぎると、本来の欲求が分からないようになりがちです。
前後、左右それぞれの運動のしなやかさを保っていくことが重要です。
すると、節度ある中に本来の自由さ楽しさがある動きになっていきます。
では、ねじり運動について考えてみましょう。
背骨の構造上、純粋な水平回転というものはないので、
後ろに振り向く時には、必ずねじれを伴います。
ねじれは、いわばバネの働きなので、
弱いものを強くしようとする働きとも言えます。
なにくそ!と思った時には、必ず体のねじれを伴っています。
体感的にはオシッコを我慢しているときの感じです。
つまり、ねじれると感受性としては、逆の感受性になります。
素直でないとも言えますが、素直だけでは困る時があります。
ねじれ運動にもしなやかさが必要です。
必要な時にはねじれ、必要がなくなれば戻るように、
ねじれ運動の幅を確保しておくこといいですね。
もちろん、
単純にいうとそれぞれの運動のしなやかさが、
それぞれの機能の豊かさを示すので、
前後運動がスムーズだと、呼吸器系の働きがスムーズで、
呼吸は人間が生きていくために一時も欠かせない一番のエネルギー源ですから、
基本的な体力が充実します。
左右運動がスムーズだと、消化器系の働きがスムーズで、
自分に必要な栄養を同化吸収し、
また不要なものを便として排泄する働きがスムーズになります。
ねじり運動がスムーズだと、
泌尿器系、腎臓や膀胱などの水分代謝の働きがスムーズになります。
その他に
昇降と開合、神経系と生殖器系の動きがありますが、
前後運動の中に含めて、3つの運動としてみていくことができます。
神経系と生殖器系については、
とりあえず、
ぽかんとして、少し微笑み、心をほがらかにする。
心地よさが持続するように体をふわ〜っとゆるめる。
この2つのことを心がけておくと、よいでしょう。
この2つが、伝統的に「鬆静状態」といわれいてることの中身です。
そして、3つの動きのしなやかさ、
自然さというものを得る練習をしていくわけですが、
その、おそらく最もシンプルでだれにでも簡単にできるものが、
ふりこの動きです。
このへんは『からだの自然が目を覚ます 気功入門』に
とてもシンプルにまとめてあるので、参考にしてください。
コツは、腕の力を可能なかぎり使わないこと。
腕がふりこという「つ も り」で勝手に動いているようにします。
力が入ってくると、スピードが速くなりがちですので、
時々スピードチェックをしてください。
また、その時の気分で振り幅も時々変えてみると自由度がひろがります。
慣れると、一定の自然のリズムがでてきます。
そして、続けるほどに余分な力が不思議と抜けていき、
細かなゆれが全身に波及していきます。
力を使わないので、副作用もほとんどありません。
ふりこは、元々中国武術の基本練習として使われてきた方法ですが、
力が抜ければぬけるほど、力が出るという仕組みになっています。
それはなぜかは次回10/15の講座でお話します。
お楽しみに。
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