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気功の学校・氣楽編一

黄金の華の秘密

ougonno
 この一月から「氣道」協会の会報でも「気功の学校」の連載をはじめることになりました。学校とは言っても、休み時間や放課後のように自由で気楽なスタイルで綴っていこうと思いますので、読者のみなさんもそんな気分で楽しんでもらえると良いなあと思っています。
 最近読んだ本で「黄金の華の秘密」C.G.ユング&R・ヴィルヘルム著(人文書院)は面白かったです。この本の翻訳をされた定方昭夫先生は新潟の長岡大学で心理学を教えているのですが、鍼灸師でもあり、易学の専門家でも、また古くからの気功仲間でもあります。先日新潟の温泉で交流合宿をした折に、ユング、易、シンクロニシティ、意識と無意識というあたりの話をまとめて伺う機会があり、その中でこの本のタイトルがとても印象に残っていました。
 この本、タイトルからして、少し怪しげですよね。実は呂洞賓という中国の仙人の様な人が書いた「太乙金華宗旨」という気功の本をヴィルヘルムさんがドイツ語に翻訳し、その訳本を見て感動したユングさんがその解説を書いているという内容の本なのです。
 以下独断と偏見でその中身をザッと解説しましょう。
 ユングさんは、「太乙金華宗旨」を読んで、東洋は遥かに進んでいるなあと、ものすごく感動し興奮しました。しかし、このまんまでは西洋人にはまず理解できないだろうから、西洋人の頭を丸くすることが私の役目だと腹に決め、ちょっと賢い目の文章で西洋人を口説きます。
 それを受ける形で、ヴィルヘルムさんの解説と訳とが以下続いていくのですが、これがなかなか良く出来た気功の教科書なのです。その大意は、「気功をすることで意識と無意識の通りを良くすること」とヴィルヘルムさんは核心を看破しています。
 ともかく、西洋の心理学に易と気功が与えたカウンターパンチは痛烈だったようで、未だに心理学を学ぶなら易を学びなさいという風潮がヨーロッパには残っているらしいです。カウンセリングを受けにいくと筮竹を立てて占われたりすることを想像するとなかなか面白い光景ですね。
 ところが気功の方は、その中身があまり西洋に伝わっていなかったとみえて、カウンセリングを受けにいくと気功を指導されるという光景はまだあまり無いようです。
 もう一つ、この本で、ユングさんは「秘教的な怪しい実践に溺れてはいけません」と口を酸っぱくして言っています。そんなに怪しいものではなくて、ただ淡々と気功のやり方が書いてあるのですが、ユングさんの解説によると、西洋の方は「そんなことはあり得ない」となるか、「オー、東洋の神秘、スバラシイ」となるか両極端なところがあるみたいです。
 面白い本ですから興味のある方はご一読ください。

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