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March 2007

気功の学校・気楽編 十七 

愛知県岡崎市の産院、吉村医院に行ってきました。
切開や促進剤などの医療介入が盛んな中で、
ここまでいのちの働きを信頼し、
自然なお産を奨励している病院は
他に無いのではないかと思います。

「通信講座Self」の受講生が
吉村医院でお産をした縁で興味を持ち、
DVDブック「幸せなお産をしよう」(春秋社)を見て
一度行ってみたいと思っていたところへ、
「来週に両親学級があるんです」と聞いて早速出かけました。

岡崎駅から徒歩約10分、
正面は鉄筋三階建ての普通の産院。
受付を抜け裏庭に出ると、
江戸時代にタイムスリップしたような別世界。
「古屋」と呼ばれる茅葺き屋根の民家から、
かまどの煙が立ち上り、
掃除や飯炊き、
庭先での薪割りに精を出しているのは妊婦さん達。
平日の午前十時から三時までは、
妊婦さんが希望すれば
昔ながらの家事労働を楽しめるようになっていて、
200円の「古屋チケット」でお昼ご飯も食べられます。
旬の素材を使った簡素なものです。
Furuya

ここ古屋にいると時間の流れが違います。
「薪割りやってみたいなー」とそんな動機から
吉村医院を選んだ妊婦さんも来られていましたが、
やってみると確かに面白くやめられなくなります。
体を動かして仕事をすることは本来楽しいことで、
会社の仕事や慌ただしい家事労働とは全く違った心地よさがあります。
特別なことが何も起こらないのに、
ただ、生きて、動いて、食べて、お話して、
生活していることそのものが何だか楽しい。
そんな気持になってしまいます。
この古屋労働が妊婦さんの心身をとても楽にしてくれ、
幸せなお産につながっていることは間違いないでしょう。

古屋の隣には木造で端正なつくりの「お産の家」があります。
お産をするのは六畳ほどの畳のお部屋で、
縁側があって、丸ちゃぶ台があり、
太い産綱が天井からしっかり吊られています。
両親学級やきくちさかえさんのヨガ教室は
このお産の家の2階であります。
また、妊婦ピクニックが定期的にあり、
古屋のかまどで炊いたおにぎりを持って野山に出かけていきます。
助産婦さんの話では、
入院して破水してからもピクニックに行かれる方もあるとか。

院長の吉村正さんは「必ず体を動かしなさい」と
どの妊婦さんにも喝を入れますが、
その喝は自然で本当に幸せなお産をしなさいという
愛情に満ち満ちています。
自己紹介の中で
「両親を亡くした悲しみの淵で子どもを授かり嬉しい気持が湧いてきた。
お産を通じて自分自身も生まれ変わって誠実に生きていきたい。」
という話もありました。
涙、涙の自己紹介が続き、
スライドで出産の実例を見ました。
安心しきった赤ちゃん、
恍惚となり喜びに包まれるお母さん。

頂いたパンフレット「いのちの誕生」には
「宇宙から流れ込む無限の愛」と
サブタイトルがふられていました。

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タミフルについて

学校からインフルエンザとタミフルについてのプリントが配布されました。
これは異例の事態と言えるでしょう。
タミフルとその作用、薬害などについては、
薬害タミフル脳症被害者の会のホームページに詳しいので、
そちらを参照されると良いかと思います。

NPO法人医薬ビジランスセンターの浜六朗医師の解説を参考に
私なりにポイントをまとめてみます。
タミフルは、まず発熱後48時間以内に服用しないと効かないことになっています。
つまり、上がりつつある熱を強制的に下げるということです。
上がりつつある熱を下げるということは、大変難しいことで、
熱も必要があって出ているのですから、無理に下げようとすれば、
その副作用は必ずあると考えて良いと思います。
それを見事に下げてしまうのがタミフルです。
タミフルに限らず効果が優れているものには全て注意が必要です。

浜六朗医師によると、
「タミフルは抗ウイルス剤ですが、インフルエンザウイルスの活動を鈍らせるだけ。一方、タミフルを服用すると呼吸抑制や異常行動を起こして最悪死亡することもあります。それだけでなく、体はインフルエンザウイルスを追い出しにくくなり、耐性ウイルスができればそれが潜んでしまいます。体温低下はインフルエンザがよくなったのではなく、タミフルの体温低下作用のためだ。インフルエンザは自然治癒するかぜの一種。危険なタミフルは安易に使うべきでありません。」
「体温の低下は、インフルエンザが治ったと錯覚されやすいのですが、実はタミフルが脳に働き体温を下げただけです。ウイルスは体内にまだいます。34度台とか32度台にまでなってしまった人もいます。」
「呼吸抑制による突然死は、製薬会社が行なった3つの動物実験で確かめられています。ヒトに使用するたかだか10倍から20倍を超える量で赤ちゃんラットがヒトと同じように呼吸が止まって多数死亡しました。しかも、死亡する前に起きる症状が、人と動物でそっくりです。体温低下、行動抑制、呼吸抑制、呼吸が激しくなったり小さくなったり不規則になる、死亡する前にチアノーゼ(唇や粘膜が紫色〜黒っぽくなる)、解剖すると肺水腫(肺の浮腫)が起きるなどが、人でも動物でも共通して起きています。特に肺水腫は人では解剖された2人中2人ともありましたし、ラットでは死亡した18匹中9匹と高率に認められていますので、極めて特徴的な害といえます。
「呼吸抑制と幻覚や異常行動は、同じ薬理作用の延長上のもので、程度の違いによります。つまり、睡眠剤や安定剤、アルコールなどと同様、始めは脳の神経機能を統合している部分の働きが鈍るために幻覚や異常行動を起こし、大量では脳全体が抑えられて最後は呼吸中枢が麻痺して呼吸が止まるのです。」
とのことです。

これらの記述から、単純に見れば、
タミフルには体温を強制的に下げる作用があり、
呼吸や脳に大きな影響があると言えるでしょう。

呼吸の中枢と体温調整の中枢はどちらも後頭部にあり、
基本的な生命維持の働きを司っています。

その命を守るための働きを抑制するのですから、
常識的に考えれば、
薬を飲んで熱を下げようとすること自体がおかしい
ということにすぐ気づくでしょう。

風邪でもインフルエンザでも、誰もが罹る訳ではなくて、
今風邪を引くべき状態の人が風邪を引きます。
風邪は私たちの身体のバランス調整をしているのです。

熱が上がることは、体のエネルギーレベルがグンと高まることです。
高い熱が出れば、病原菌は死滅しますし、
先天的に持っていた体の偏りや異常まで治ってしまうことすらあります。

そうした、「体が自分で治っていこうとする働きをどうやって助けてあげるか」
ということを、私たちも、これからの医療も、考えていくべきでしょう。

風邪でも、インフルエンザでも
大切なことは、
温かくして、冷やさないということです。
ただし小さな子どもの場合は温め過ぎにも注意が要ります。
そして、熱が下がった後が休養期ですから、
平温以下になったら、その時にゆっくりしていることです。

さらに、積極的に手助けをする方法があって、
それは、こわばっている部分をゆるめるということです。
風邪を引いたかなと思ったら、
まず足を温めます。
足湯と言っている方法です。

熱が上がってきたら、後頭部を温めたり、てあてしたりします。
これは、体力を動員して、熱を上げるのを手伝う方法です。
そして、必要な熱が出れば、熱は下がっていきます。
熱が上がり切らないために症状がずーっと続いている場合がとても多いのです。

もし、かなりの高熱が続くような時には、
鼻を蒸しタオルで温めたり、てあてしたりします。
すると、たいていは、すーっと下がってきます。

また、冬場の風邪、今のように急に冷え込んだような時の風邪には、
目を温めて、神経系統を休めてあげることも大切です。

ゆるむべきところがゆるめば、
体の異常というのは自然に無くなっていくものなのです。
体験してみれば判ると思います。

これらのことは、気功や整体の常識ですが、
拙著『うごいてやすむ 幸福になる気功』(春秋社)でも詳しく解説しています。
図書館にもありますし、ご一読いただくと良いかと思います。

タミフルの薬害は重大なものだと、
被害者の会のホームページを読んでつくづく思いましたが、
タミフルだけを悪者にして終らせてしまうのでは、あまりにも犠牲が大き過ぎます。
私たちの生活習慣や病気観、健康観というものと、これらの事件はつながりあっています。

健康とは何か。
今一度、生命の原点に立ち戻って考える時期に来ていると思います。

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2007年度の新入会員を募集します。

4月入会
の方は、2冊の本とCDから
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入会申込時に、ご希望の本かCDをお書き添えください。

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気功の学校・気楽編 十六

Lyu
気功は俗に三千流派と言われますが、
私が最も大きな影響を受けたのは、
故・劉漢文先生が公開した禅密気功です。

複雑なやり方を
アレコレたくさん覚えるような気功が多い中、
禅密気功は背骨が動く、
それも自発的に背骨から
次々に動きが起こってくる気功で、
原始密教に由来しています。

原始密教の習慣では、
エネルギーの源は背骨にあるとされていて、
その動きは「蛇」として象徴されています。
つまり、背骨そのものが蛇のように自由自在に動いてくるのです。
そのため、背骨が自由に動けるように、
重力の縛りや過剰な緊張から解放してあげます。

まっすぐに、ゆるんで立つ。
これが、禅密気功をする時に最も大切なポイントです。

では、楽に自然に立ってみてください。
そして、頭のてっぺんに糸がついていて、
その糸で天井からぶら下がっているような感じを想います。
あやつり人形のように、全ての関節がゆるんで、ブラブラ、ゆらゆらです。
足先の方に重心がかかっていると緊張体勢になりますので、
心持ち後ろへ、踵の方へ体重が乗っているようなイメージを持ちます。
すると、もっとゆらゆらしてきます。
ふわーっと浮き上がったような、体が無くなったような感じがするので、
初めて体験すると驚くことがありますが、
ごくあたりまえの自然な感覚です。

この状態を無理に求めずに、
いつも淡い意識の中で求め続けているようにします。
その呪文のようなものが、「三点一線」です。
これだけでは何だかわかりませんね。
三点とは、頭のてっぺん、骨盤の底、両踵の間、
この三つのポイントで、
この三つが一つのまっすぐな線の上にあるようにイメージするわけです。

この「三点一線」は、ただ立つ時だけではなくて、
あらゆる動きをする場合に、いつも心がけているものです。
ここまで体感すれば、「三点一線」と、ふっと言葉を想い浮かべるだけで、
体は勝手にそのように体勢を整えてくれるので、とても便利です。

ここまでが、背骨が自由に動けるようにするための準備です。
と同時に、動いている間に「三点一線」 はだんだん楽になり、
とても気持のよい感じに包まれていきます。
動きはゆっくり、雲に乗っているようにとても軽々としていて、
波のように、背骨から全身が動いていきます。
こうして、背骨がなめらかに自発的に動いた後の清々しさは
何とも言えず、快いものです。

自発的な動きの代表格に活元運動(自働運動)がありますね。
その活元運動をされている方なら
「三点一線」をふっと意識することで動きの質がすぐに変わってきます。
ゆるやかな動きがどこまでも続いているような心地よい感覚。
温かで、やわらかで、光に包まれているような感覚が
ずーっと続いていくのが禅密気功の特徴です。
すると秘密の処がゆるんでくるのです。

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