気功の学校・気楽編 十八
京都は教育の先進地です。
日本の公教育は京都から始まりました。
明治二年に町衆の寄進から六十四の番組小学校が出来、
その学校を維持運営していくために、
「かまど金」と言って、子どものあるなしに関わらず、
各家々が自分の家にあるかまどの数に応じて
資金を出しあったという歴史があります。
「まちづくりは人づくりから」
「子どもさえしっかり育てれば京都の未来は明るい」
「子どもたちの学びの場をみんなの責任で守ろう」
という心が明治の京都には生きていました。
京都市では、その「かまど金」の精神を活かして、
「地域ぐるみで教育再生を」と動き出し、
その成果も着々とあがっているようです。
先日、一燈園の春の集いに参加した時、
その教育改革のリーダー的存在で、
内閣直属の国家プロジェクト
「教育再生会議」のメンバーでもある、
京都市教育長、門川大作さんのお話を聞く機会に恵まれました。
門川さんは、
「京都に一燈園があることが私たちの誇り」と切り出し、
終始笑顔を絶やさず、
あらゆる問題と正面から向き合って乗り越えていこう
という心持ちが言葉の端々からにじみ出していました。
言葉の選び方や話の進め方もていねいで、
例えば、
「Aという考えもあり、Bという考えもある。
そのAという考えを私は否定するものではありませんが、
Aという考えだけで教育ということを考えてよいものでしょうか。」
と、いうように周到に言葉を選んで、
対立的な意見を持っている人をも自然に引きつけていきますし、
黒か白か、右か左か、という二元論的な世界から、
みんなの頭を解き放っていきます。
「学校を悪くするのは簡単です。
親が学校や教師を批判すればいい。
でも、それは学校だけの問題ですか、
教師だけの責任ですか。」と、
門川さんは問いかけます。
独自予算による三十五人学級や
堀川高校の学力アップなど、
革新的な成果が目につきますが、
「かまど金」の精神で
「子どもたちのために足りないところをみんなで補い合おう」と
他人任せから主体的な動きへと、
教育も根っこの所から変わりつつあるようです。
レジュメの中に
「過去と相手は変えられない、
自分と未来は変えられる!」とありました。
門川さんの教育改革のキーワードは
「自己変革と重なり合い」
「立ち向かう楽観主義」
この二つではないかと思います。
そして、その精神が学校から家庭、
地域へと着実に広がっているように見えます。
私たちは、
生活の全てがすらすらと
流れるように進んでいくためには、
知識の伝達や思考能力の開拓だけではなく、
心と体を自由自在に解き放っていく
「潜在意識を対象にした教育」が重要と考え、
NPOとして気功の研究と実践を進めていますが、
京都の改革から謙虚に学ぶこともあるし、
また広く公教育の場に必要なことを発信し
伝えていく責任も大きいのではないかと思いました。
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