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June 2007

新しい空間へ

NPO法人気功協会の事務所は
高槻市北園町4-32にあります。

閑静な住宅街の中の平屋の一戸建て借家。
京間12畳の広間の床下には炭がしきつめられ、
南側に広い縁側があり、南北に風が抜け、
とても清々しい、気持のよい場所になるように
少しずつ工夫しながら、
今まて約7年間使わせていただいてきました。

ご近所の方もとてもいい方々で、
私たちも
もうしばらくこの場所を拠点に
活動を広げていきたいと考えていましたが、
新しく代わられた家主さんは、
この付近一帯の地主さんで、
順々に借地している方を立ち退かせていきたいようで、
私たちにも出ていって欲しいという
はっきりとした意思表示をされるようになりました。

私たちがしている活動は、
みなさんの元々持っている素直で自然な心と
健全な体と魂とを取り戻し、
誰もが幸せな生き方を、自ら選択できるようにしていくこと
が中心ですから、
このような環境下で仕事を続けていくことは大変に難しく、
実際に、この間約一ヶ月ほど、
業務は大きく滞りました。

細かな経緯は長くなるのでここでは省略しますが、
(スタッフダイアリー。を参照ください)
私たちは、これを活動の転機ととらえ、
新たな活動の場を探しはじめることにしました。

NPO法人気功協会の活動の輪がひとまわり大きくなって、
みなさんのほんとうの役に立つような活動をしていきたいと思います。

それは、
できるだけ依存をなくし、
一人一人の自立を進めていくことで、
あまり目立つことのない地味な活動の積み重ねでてきています。


こちらが治したかのように相手に錯覚させてしまうと
本人はこちらに頼ってしまって、
自分の力で立つことがありません。

私たちは、本来自分が持っている力
(=潜在力)に気づくための
お手伝いをしています。

自分でできることを
自分でしていくことがとても大切なのです。

考えてみてください。
「私の力であなたの病気は治りました」と言えば、
みんなたくさんお金を払います。
でも、そこには完全な依存関係があります。
病気は治っても、自分の力を封じ込めてしまっているので
本来の生の充実がありません。

一方、
「あなたの力であなたの病気は治りました」と言えば、
そんなにたくさんのお金は払おうとは思いません。
そして、そこには自分の力で病気を乗り越え
ひとまわり成長したあなたが生まれています。
自分の力を発揮して治っていく場合には、
病気を通じて必ず何らかの成長があり、
一歩一歩自分の足で歩いていけるようになっていくのです。

私たちが選ぶのは後者です。
それは、自然環境を再生していくことが難しいのと同じように、
細かな観察力とそのケアがあって
はじめてできることで、
時間も、労力も、必要ですが
儲かるということはまずありません。
そのために、NPO法人として
地に足のついた着実な活動を進めているのです。

また、
破壊された自然を取り戻すことにも増して
今ある自然を守っていくことが大切なように、
私たちの体の最も自然に溢れている時期、
誕生の前後や
乳幼児期の子どもたちを
できるだけ自然なままに育てていくことが
とても大切です。

ところが、子どもだけ診れば良いかというと、
両親の心身の状態も大切だし、
おじいちゃんおばあちゃんも大切になってきます。
そうして考えていくと、
やはり、一人一人のいのちを大切にし、
そのいのちを元々の光り輝いている状態、
自然な状態に近づけていくことが
重要だということがわかります。


そこで、新しい活動のスペースとして浮かび上がってくるのは、
心も体も元々の自然に還っていけるような気持のよい環境です。

今日高槻の街を歩いていて、
ふと立ち寄った喫茶店で、
窓から見える神社の森が
とても心をおだやかにしてくれました。

近くに大きな樹があったり、
公園や森があるのは理想的だなあと思いました。

そして、妊婦さんや、赤ちゃんが気持ちよいと感じるような空間なら
誰もが気持ちよく感じるのではないかと思います。

空間的なゆとりや、
生理的に安心感を覚えるような素材や配色、
なども大切にできればと思います。

みんなで集まれる道場のような空間もあると便利です。

また、楽しんでその場を支えてくれる人が
近くにに集まっていると、活動も自然に膨らんでいくでしょう。

そんなことを考えていくと
環境重視のコーポラティブハウスのような形もいいなあと夢も膨らみます。

森に近い、古い家屋が何件か残っているところが、
まとまって空いていると使いやすいと思います。

もしこのブログを見て、
「ここは気功協会に良いかも」と
ピンと来た方があれば、
ぜひご連絡下さい。

また、新空間への移転資金として
「新空間基金」を
募っていこうと思いますので
こちらもご協力よろしくお願いします。

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気功の学校・気楽編 十九 

Tochi_1


新緑の芦生の森には、清々しい風が吹いていました。

禅密気功の目的は、
人と自然とが一つにつながり合う「人天合一」。
四千ヘクタールもの広大な天然林が残る芦生の森は、
禅密気功を学ぶのにピッタリの環境なので、
ここ数年、毎年訪れていました。
新緑のシーズンは今回が初めて。
初々しい緑の森の中での気功はなんとも言えず心地よいものです。

今回は小学五年生から七〇歳までの、
十二名が参加。園部駅からマイクロバスにゆられて約一時間。
途中、美山茅葺きの里で一服。
茅葺き屋根の民家が何件も残っている集落で、
畑のあたりでぼーっと寝転がっていると、
古い日本に戻ったような、ほっとした気持になります。
一般の観光客が入ってくるのはこのあたりまでですが、
私たちは由良川に沿ってさらに奥へと入っていきます。
五月中旬頃は山藤が綺麗です。
大きな杉の木に藤が巻き付いて、
薄紫色のクリスマスツリーのようになっているのには
ビックリしました。

私たちが泊まった芦生山の家は、
芦生の森の入り口にあります。
ログハウス風の、まだ新しい清潔な建物。
キノコや山菜など地元の食材を使った
お食事の美味しさもこの宿の魅力です。

一日目は、
由良川沿いのトロッコ道を散策し、
夕方には地元の公民館を借りて、
蛙の大合唱をBGMに活元運動(自働運動)をし、
夜はお互いに「てあて」(愉氣)をして、
翌日の森に向けて、コンディションを整え、ぐっすり眠ります。

翌朝は、
軽く体を動かしてから朝食をとり、
宿の手作りお弁当をリュックに詰めて
マイクロバスで杉尾峠に出発。
由良川の源頭、初めの一滴が始まる所から、
なだらかな上谷をゆっくり下っていきます。
途中、ただ森の気配を感じたり、気功をしたりしながら、
予定の時間を一時間ほど超過して、
芝生の広場になっている長治谷に到着。
緑が眩しい森を眺めながらお弁当を食べ、
ごろんと横になると、
ポカンとしてしまい、何も考えられなくなります。

長治谷には、既にバスが待機していて安心です。
時間が押し、急ぎ足だったのが残念ですが、
毎年通っている下谷の大カツラやトチの巨木の林にも立ちより、
濃密でいてフレッシュな新緑の森の気配を味わい、
身も心もとてもサッパリして、帰路につきました。

森に入り、森を味わうことが気功。
今回の一泊二日の旅は、そのことをとても鮮明にしてくれました。
自然の感覚を目覚めさせ、
その感覚を高めていくことが気功の大きな目的ですが、
ともすると、気功という技術を追求することが主となり、
本来の目的を忘れてしまう場合があります。

本当は何もいりません。
そして、気功があることで、森とも深く共鳴できます。
「気功をしましょう」と言えば、
意識のチャンネルは既に感覚のチャンネルに
さっと切り替わっているのです。

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