« August 2007 | Main | October 2007 »

September 2007

気功の学校・気楽編23

Seibu

瞑想はじっとしているものだと
思っている方もあると思いますが、
気功の中には動く瞑想がたくさんあります。

一般的な分類では、
気功には動功と静功があり、
動作があるものと、
じっとしていて動かないものとがある
と言われていて、
私もそんなものだと思ってきました。
ところが、劉漢文先生は、
「動功も静功もなく、
どの気功の中にも動と静がある」と、
その考えを簡単に空中分解させてくれました。

実際に劉漢文先生が伝えてくれた
禅密功を体験してみると、
見事なまでに動と静の境目が無いのです。

先日、高槻西武の多目的ホールで、
瞑想をテーマに入門講習をやってみました。
半分以上が初めて気功を体験する方で、
新聞を見て遠方から来て頂いた方もありました。

会場では白いカーテンが風にゆれています。
「息する」というレッスンを
『からだの自然が目を覚ます 気功入門』(春秋社)に書いた通り、
そのままに体験するところからスタートしました。
14ページです。

ゆっくり息をしてみましょう。
わずかに微笑むようにして軽く目を閉じ、
ゆっくり三回、自然に息をします。

そうして、
三回ゆっくり息をしてもらうと、
それだけで会場の空気ががらりと変わります。
講座にきた人は、
自分だけ変わったように思うかもしれませんが、
正面からみなさん全員の顔を見ている私からは、
場が変化したように見えます。
これは、気功を教えている時の面白さの一つですね。
意識状態がふっと変わったような状態で、
気功で言えば「入静」、
心理学で言えば軽いトランスに入っている状態です。
気功ではこの「入静」状態を保ったまま動いていくので、
動いていることそのものが瞑想になるのです。
そして、動いていくことで、次第に瞑想が深まり、
瞑想が深まることで更に動きが微細で美しくなる
という循環を続けていきます。
すると、動きは大きくても小さくても関係なくなり、
動いていないように見えても
無限の動きが内にあることが感じられるようになります。

これは、波のように動いてみるとよく分かります。
軽く微笑むようにして、
体を波のようにゆらしていると、
体からどんどん力が抜けていって軽い感じになり、
同時に心の中も明るく透き通った感じになっていきます。
そのうちに動きはとてもゆっくりになり、
動いているのか動いていないのかも判然としなくなり、
少しも動いていないようでいて、
自由自在に心も体も動いているような
不思議な感覚に包まれます。
このようにして外側の動きが消えると、
それが座禅のような形になり、
静かに座っているように見えるのですが、
ただじっとしているのとは中身は全く別物なのです。 

| | Comments (0)

いのちの気功 その3

気功の目的は、
自然の息とひとつになること。

そのことを禅密功では、
「人天合一」と言います。

それは、特別な神秘体験ではなく、
身体感覚を磨き、
自然のリズムを感じ取れるような体に
なることを意味しています。

気功を深めていく、
ということは、
身体感覚を磨いていくことで、
そのために、色々な練習方法が
各派各様に生み出されてきたわけです。

だから、自分にピッタリの
やさしい方法を選んでいくと良いでしょう。

秋のテーマは、
この「感覚」のレベルアップです。

暑さが少しおちついてくると、
精神活動が盛んになり、
体は引き締まっていきます。

この絶妙なタイミングに
心と体をピカピカに磨いておくと、
心の重荷もさっと軽くなり、
体の調子もすごく変わってきます。

最もシンプルで確実な組み合わせとして
今回の「いのちの気功」講座では、
禅密功の瞑想 と
整体の穴追い
を選んでみました。

これより良い組み合わせがあれば
ぜひ試してみたいと思いますが
現在の私の知る限りでは、
この組み合わせを越えるものはまだありません。

そして、感覚が変わると
周りの世界が
音を立てて変化しだします。

| | Comments (0)

いのちの気功 その2

長い夏が終わり、
急に秋がやってきたみたいです。

心の中の消化しきれなかったことが
いろいろな形で出てくるタイミングになりました。

今年の大変だったことは、
「穴追い」をして
今の時期に洗い流してしまうと良いでしょう。

また、長い目で見て、
今年は大きな転換期です。

今までの物質中心的で、
効率を追い求めつつ、問題が絶えず、
人と人との衝突や争いが
当然のように蔓延していた時代から、

とても気持ちよく
素のままの自分でいられて、
にっこりしながら、
お互いのことを大切にしあい、
身の周りのいろんなことが、
スムーズに運んでいくような時代へ

と、
変わりつつあります。

旧時代の苦悩は、
今、さっと水に流してしまうのがいいです。

特別な準備はいりません。
そのままのあなたが大切なのです。


| | Comments (0)

いのちの気功

2007.9.30(日)
いのちの気功・連続講座 第二部
がスタートします。

当初の予定では、
この時期に新刊『いのちの気功』が
刊行されている予定でしたが、
5月の連休明けから、
事務所の立退き交渉が始まり、
原稿の執筆が大幅に遅れました。

今、交渉の目処も立ち、
原稿も中心部分が書き上がりました。

第一作『からだの自然が目を覚ます 気功入門』
第二作『うごいてやすむ 幸福になる気功』
第三作『生まれて育つ いのちの気功』(仮題)

と、順々に読んで頂くと、
ひとまわりして、原点に還って来たような感じがすると思います。
そして、シンプルな中に
とても深い何かを見つけていることでしょう。

今回の連続講座も
内容は至ってシンプルです。
そして、気功と整体の神髄が
ここに流れ込んで来ています。

あれこれのたくさんのことではなく
「本質的に大切な何か」を
お伝えできればと思います。

詳細は講座内容をご覧下さい

| | Comments (0)

秋の気功

Nyumon_3

明日9/17は、
久々の「気功入門」講座です。

今年の夏は、
とても暑い日が続いたので、
夏場の疲れを抜くことから始めようかと思います。

例えば、
「気功入門」にある
いちばん初めのレッスン
をやってみましょう。


「息する」

わずかに微笑むようにして
軽く目を閉じ、
ゆっくり三回、自然に息をします。

ふっと感じた心地よさ。
それは、
浅い瞑想状態に入った時の
体からのお知らせのようなものです。

瞑想が更に深まると、
心地よさがさらにはっきりしたものになり、
肩が楽になったり、
痛みがスーッと消えていったり、
疲れがサッとぬけていったり、
体からのサインも
はっきり返ってきます。

講座では、
体を楽に動かしながら、
だんだんと瞑想が深まっていくような
流れを作っていこうと思います。

瞑想なんて初めて
という方も
特別な準備は何もいりません。
「気功入門」に書いてあるような
やさしい動きばかりです。
三時間の流れを一緒に楽しむつもりで
いらしてください。

当日飛込OKです。


| | Comments (0)

気功の学校・気楽編 二十二

Hakuyusi_3

京都北白川・瓜生山山中に
「白幽子巌居蹟」はあります。

京都市バス3系統「北白川仕伏町」行の
バスに乗って終点までゆられ、
日本バプテスト病院の駐車場横を抜けて山道へ入ると、
道の脇には、さらさらと白い砂の上を
綺麗な小川が流れています。
このあたりの山は水晶や長石を主成分とする花崗岩が多く、
細かな白い砂となって川に運ばれていくのです。

瓜生山は比叡山の裾にある
標高三百メートルほどの小さな山で、
自然林がよく保存されていて、
気持ちの良いハイキングコースになっています。

訪れたのはちょうど大文字の送り火の前日でしたが、
木のトンネルの中は適度に涼しく、
ここ数日続いていた猛暑を忘れてしまうほどでした。

巌居蹟には、
小川の源頭あたりに掘られた小さな井戸と、
南向きに半円形に広がる大きな岩が残っています。
そこに白幽子が住んでいたというよりは、
修業や瞑想をするための特別な場所のように感じました。

岩のちょうど真ん中あたりに
少しだけくぼんだところがあり、
そこに座ると、
何かに守られているような感じで
ポカンとしてしまい、
いつまでもそこで座っていたいような気分になります。

白幽子は、
臨済宗復興の祖とされる白隠の
気功の先生にあたります。

白隠は二十六才頃に
寝食を忘れるほどの猛修業をしますが、
心身の乱れからいわゆる禅病になります。
頭はのぼせ、手足は冷たくなり、
心は疲れ果て、夜も眠れず、
幻覚にも苦しんだと言われています。

そんな折に、
京都比叡山白川に
白幽子と名乗る医術に長けた仙人がいることを聞き、
その元を訪ねて、
「内観の法」と「軟酥の法」を教わります。
このあたりのことは、
白隠が七十三歳で記したという『夜船閑話』にあります。

「内観の法」というのは、
心身をリラックスさせてゆっくり腹式呼吸しながら
入静(軽い催眠状態)に入り、
腰部より下に気を集める方法です。

「軟酥」というのは、
やわらかなクリームのことです。
美しく香りの良い丸薬が頭の上にあり、
その素晴らしい薬が溶けて
体の中を上から下に順々に潤していく様を
イメージしていきます。

白隠は、この秘法をこの瓜生山山中で教わり、
禅病から抜け出して八十四歳まで生きたと言われています。

確かに秘法ではあるのですが、
腹式呼吸で丹田や下半身の気を充実させることも、
イメージを使って全身をリラックスさせる方法も、
今では比較的ポピュラーでやさしい気功です。

白隠は修業に熱中して病気になったわけですから、
基本中の基本みたいなシンプルな処方が
いちばん適していたのかも知れません。

帰りは地蔵谷から北白川ラジウム温泉へ。
尾根道があまりにも気持ちよく、
もう少しで比叡山にまっすぐ登ってしまうところでした。

| | Comments (0)

« August 2007 | Main | October 2007 »