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気功の学校・気楽編 三十二 

Aitohibouryoku
ダライラマ十四世の講演集
『愛と非暴力』(春秋者)が
新装版で復刊されました。

一九八九年のノーベル平和賞受賞スピーチから始まるこの本が
今復刊される意味はとても大きなもののように思います。

私は、日本のチベット支援グループを通じて、
インドに亡命した僧の学資援助を十数年間続けています。
友人がチベットの子どもの里親をしているという話を聞いて、
紹介してもらったのですが、
その時紹介されたのは子どもではなく、
学費工面に苦労している比較的高齢の方でした。
テンジンさんとおっしゃるその方からは
時々手紙をいただいたりしていますが、
里親とは言っても、こちらが子どもみたいなものです。

チベットの実情は、
普通に報道されている様子とは大きく隔たりがあります。
そのことはチベット支援団体から送られてくる
ニュースレターで知ることができましたが、
一般のメディアには中国軍支配下にある
チベットの真実が知らされることは
今までほとんどなかったと思います。

それが北京オリンピックを目前にして大きな変化を見せています。
チベットについての本がたくさん緊急出版されていますし、
ドキュメンタリーの映像作品も盛んに上映されるようになりました。
またごく一部ではありますが、テレビの報道番組でも
チベットの実情が紹介されるようになりました。

インターネットで「チベット」を検索すると、チベット問題について
分かりやすくまとめているサイトがいくつかありますので、
「なぜ聖火リレーがあんなことに?」と疑問を持たれた方は、
ぜひお調べになってみてください。
書店に足を運ばれてもよいかと思います。

さて、重要なのは
チベットが貫き続ける「非暴力」の姿勢です。
一説に
百二十万のチベット人が死亡まで追い込まれたという
堪え難い暴力を受けながらも、
相手を恨むことなく、
むしろ愛情をもって対話を続けようとするその態度は、
まさにノーベル平和賞受賞にふさわしいと言えるでしょう。
そして、チベットと中国との対話が成功する時、
世界中の意識が変わるような気がするのです。

四川大地震がこの時期に起きたこともとても大きなことでした。
チベット亡命政府があるダラムサラでは、
一般の人も含めて犠牲者への祈りの場が持たれているそうです。
日本をはじめとして各国の緊急支援チームが駆けつけたのも画期的なことでした。
いのちが大切であることに国境も何もない。
その当たり前のことを
中国が国として初めて受け容れたことは特筆すべきことでしょう。

『愛と非暴力』の中で、
ダライラマ十四世は、
みんな相互につながりあっているのだから
「内的な平和こそが鍵」とおっしゃっています。
真の平和がチベットに、
中国に、
そして全世界に訪れることを祈りつつ、
自らの心を修めていきたいと思います。

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