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気功の学校・気楽編 三十五 

インドネシアのバリ島に二〇年ぶりに行ってきました。

台北行きの飛行機を探していたら、
たまたま台北経由バリ島行きの
格安航空券を見つけてしまったのです。
台北からは約五時間のフライト。
空港から車に一時間ほどゆられ
芸術の村ウブドに着いたのが夕暮れ時で、
まずは宿探しです。
バリ島にはロスメンと呼ばれる
個人経営のエコノミーな宿がたくさんあり、
真夜中でもないかぎり
当日どこも泊まれないということはまずありません。

最初に泊まったのはスリーデイビス・イン。
スリーデイビスとは三人の女神という意味で、
三人の娘さんがあるマディさん一家が営む四室だけの、
田んぼの中にある小さな宿でした。

私たち家族が泊まった部屋には、
天蓋のあるダブルベッドが二つ。
綺麗にメイキングされた枕元には、お花が一輪。
そして、バスルームにも浴槽に浮かべられるように
お花が用意されていました。
洗面台は小綺麗で、整理棚も便利でシンプル。
よく手入れされたお庭を眺めるようにしてテラスがあり、
ジャッフル(ホットサンド)やパンケーキに
たっぷりのフルーツとお茶がついた朝食は、
このテラスのテーブルでいただきます。
庭には小さなお寺があって、
朝昼晩お祈りがされています。
部屋の入り口や道端にまで、あちこちにお供え物があり、
毎朝新しいものを家族の誰かがお供えしています。

朝食付一泊が二万ルピアで、
日本円で約二千三百円ほどですが、
お金では計れない精神的豊かさがたっぷりありました。

ウブドの夜は芸能の嵐です。
若手グループ、ヨワナ・スワラの
竹製ガムラン、ジェゴグの演奏はノリノリでエネルギッシュ。
バイクの三人乗りをして連れていってもらった
プリアタン村の人気グループ、ティルタ・サリの演奏と踊りは、
さすがに華やかでハッとするものがあります。
バリスの名踊手アノム氏率いるスマラ・ラティは
スリリングなほどに緩急に富んだ演奏で、
転換が早く観るものを飽きさせません。
宿の主マディさんが出演していたケチャは
かなり年期が入っていて、
トランス状態で火のついたヤシガラを素足で蹴散らして踊る
サンヒャン・ジャランはなかなかの迫力でした。

宿のお母さんクトゥさんは踊りが上手で、
娘達は四日で入門曲レゴン・ガボールを
形だけ通せるところまで教えてもらい、
最終日には踊り子の衣装を着てお化粧もしてもらいました。
バリヒンズーの総本山ブサキ寺院へも
マディさんに連れていってもらい、いいお参りができました。
この日がちょうど旧暦の七月十日で、
観音詣での功徳日の四万六千日。
一二六年分のご利益があるのだとか。

バリ島では芸能と信仰が
日常の生活の中にいまだに息づいていて、
田園風景と相まって
一昔前の素朴で生き生きした日本を彷彿とさせます。
バリ島は、日本人が失いつつある何かを、
はっきり思い出させてくれる場所のように思います。

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