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気功の学校・気楽編 三十九

2009haru

一燈園・春の集いに参加しました。
一燈園生活を始めた故西田天香さんのお誕生を祝う集まりで、
毎年四月に京都山科の一燈園で開催されています。

朝一番に、小・中・高生を中心に営まれる
聖徳太子祭から集いは始まります。
娘のたまちゃんが小学二年で編入した時の四月に、
この聖徳太子祭に参加して
子どもたちのまっすぐな祈りに大感動して以来、
聖徳太子祭のひそかなファンになりました。
そして聖徳太子さんにも親しみをおぼえるようになりました。
どんな方か直接お会いしていないので判りませんが、
「和を以て貴しと為す」から始まる十七条憲法、
冠位十二階、三経義疏などが歴史の教科書でもおなじみですし、
一万円札に刷られた杓を持ったお姿はとても印象に残っています。
その三経義疏ですが、三つのお経の注釈書という意味で、
法華経・勝鬘経・維摩経の三つについて
それぞれ聖徳太子さんが書いたものと言われています。
法華経はよく知られていますね。
勝鬘経は王の娘で在家の女性信者であった
勝鬘婦人が説いたお経と言われていて、
維摩経の方は在家の長者維摩が病気になり、
文殊菩薩が見舞いにいって問答をするという
奇想天外な物語になっています。
天香さんがお好きだったのがこの維摩経で、
自分が偶然たどりついた新生涯の生活が
維摩さんの生活と重なって見えていた様です。
そしてその維摩の生活を実践した先達として
聖徳太子さんにも特別な親しみを感じていらっしゃったようです。

ではその維摩さんはどんな生活をしていたのでしょうか。
資産家でお金はある、妻子もある、
賭博や遊びにも通じ、色街や酒場にも足を運ぶ。
ところがそんな維摩さんを
諸天や菩薩を含め、あらゆる階層の人々が尊敬してやまない。
それは
ありとあらゆるものを方便として用い、
人々をいつの間にか正しい道や悟りの境地に導いてしまうからです。
天香さんの生涯は欲の世界とは無縁でしたが、
出会った人々の心が自然に清浄となる
という意味では
まさに維摩さんと同じ生き方をしていたことになります。

今年の春の集いは「一燈園の事業の現況と課題」と題して、
一燈園を母体として生まれた研究、出版、工務、農事、劇園の
五つの株式会社の社長さん達のお話がありました。
全てを捨てきった一燈園の無所有の立場から、
実生活に必要な事業や経済活動をどのように扱うかが大問題。
そしてここ一燈園では「食うため」ではない
本来の経済活動のあり方が
祈りのように模索され続けていることに深く感じ入りました。
そして、気功協会という事業体は
そんな活動が出来ているのかと、
ふと我が身を省みる良い機会になりました。

数々の国家的大改革を為し日本の基礎を築いた聖徳太子さんと、
維摩さんと、
天香さん、
この三人が一つにお祀りされる春の集いは、
たぐいまれな集まりであることは間違いはありません。  

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