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気功の学校・気楽編 四十一

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「十勝千年の森」に行ってきました。

気功愛好者の全国交流合宿「気脈の会」も今年で第二十回。
その節目の会が北海道で開催され、
そのメイン行事として十勝千年の森で
気持ちのいい一日を過ごしました。

千年の森と言えば、
誰しも原始の森を思い浮かべるでしょう。
ところが、日高山脈の麓に広がる
四百ヘクタールの広大な敷地の大部分は
ガーデンや牧場になっていて、山羊が飼われていたり、
ヨーコ・オノ他芸術家のオブジェが点在していたり、
レストランや売店が所々にあったりして、
家族連れでも楽しめるような気軽な観光スポットになっています。

そう、この一帯は森を切り開いて開墾を進めた土地で、
人間の営みによって失われた森を、
千年かけて元々の自然の姿に整えていこうという
壮大な試みが行われているのです。
地元十勝でのシェアナンバーワン、
夕刊のみ発行している十勝毎日新聞が、森を育成することで
紙資源の消費分をオフセットしようと事業をスタートさせ、
ランラン・ファームがその運営をしています。

その森づくりの一端として記念植樹をしました。
約80名の参加者それぞれが、思い思いの苗木を選び、好きな場所に植えていきます。
植樹する場所の表土にウッドチップが敷き詰められていて、
木より先に雑草が伸びるのを防いでいる他は、全部自然任せ。
いろんな種類の苗木が密生しているので、
適材適所、その場所にちょうどよく合った木が育っていくことになります。
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そして初めに森を形作るのは、たっぷりの光を浴びながら
グングン成長するタイプの「陽樹」。
ですから百年に満たない比較的若い森は陽樹の森です。

陽樹の後に伸びてくるのが、日陰でもゆっくり成長していくブナなどの「陰樹」。
そして、数百年から数千年もの間、陰樹の森が続き、
大きな木がまとまって倒れたりすると、そこからまた陽樹が伸びていくというようにして
森の世代交代は続いていきます。

ですから千年というのは長いように見えて、森にとっては一世代ほどの期間。
ただその成熟した自然の森を育てるためには、
必要最低限の手助けだけをして、余分な人為を加えないという
絶え間ないケアが必要になります。
千年の森を訪れてみて、そのあたりのバランス感覚に大きく学ぶものがありました。

私たち人間も、個人として成熟していくプロセスと同時に、
社会全体としても成熟を積み重ねているように思います。

そしてこの数年の間に、陽樹から陰樹へと遷移していくような変化が
目に見えてはっきりしてきました。
短期的な成長発展の時代から持続可能な社会へ、その大きな流れに大自然の営みを感じます。
そうした大転換の時代に求められるのは、
従来の枠組みに縛られない自由で主体的な動き、
私達NPOの真価が発揮されるのは、まさにこれからです。


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