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うごいてやすむ 重版です

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おかげさまで
『うごいてやすむ 幸福になる気功』が
4度目の重版になりました。

気功と整体のエッセンスが
一つにまとまった画期的な本です。
健康について大切なこと、
誰もが最低限知っておきたいことが
この一冊にぎゅっと詰まっています。

ところが、さらっとやさしく書いてあるので、すーっと読めてしまう。
そこが難点といえば難点で、
やさしいイコールあまり内容がないと勘違いされやすい面があります。
整体に関しては、野口晴哉さんが整体の神髄をまとめた『体運動の構造』や
海外に留学した息子さんに宛てて整体の心得を書いた『健康の自然法』
(共に全生社)などが下敷きになっています。
それが劉漢文先生の禅密気功や
古来からある各種かんたん気功と自然に結びついて整理されているところに
この本の特徴があります。
つまり、これが気功だ、これが整体だ、というような壁を全て取り去って、
ただ健康に生きていく、
つまり幸福な生活を送るために最低限必要なことを、
気功や整体の専門家ではない一般の読者向けにまとめてみたのです。

私たち気功協会が活動を続けている大きな意味がここにあります。
単に気功という伝統文化を普及・継承するのみではなく、
心や体の面で今必要なことを分野や流派に関係なくシンプルに整理し、
その最重要ポイントを気功として広く社会全体に再提案しているのです。
ですから名称は別に「気功」でなくてもかまわないのですが、
では別に「○○法」としたところで、
小さな流派が一つ増えただけのことで終わってしまいます。
そこで、諸流諸派に伝わる秘技・秘伝が
庶民の健康法として整理公開されてきた気功の歴史を振り返って、
そのまま「気功」として進化させ続けているです。
ですから「天野さんの気功」のように言われるのは気功協会の本意ではなく、
そのうち気功というものも要らないようになって、
ただみんながが仲良く、
そして気持ちよく生活を続けているようになることが
私たちが目指していることです。

そうして最終的に調和した世の中を目指していくと、
一人一人の健康と自立がとても大切なことに改めて気がつきます。
弱ければ守ろうと身構え、
恐れや不安があれば薬、武力、権力など外側の力を頼ったりもし、
頼り続けていれば自らの力がさらに弱ってしまいます。
私たち一人一人が自らの力で心身の調和を保つようになれば、
そうした依存の連鎖はどんどん減っていくでしょう。
それは努力して実現するものではないところがポイントです。

ありのままの自然の変化(うごいてやすむ)を知り、
余分な力を抜いたまま、
楽しんでその自然の流れに乗っていく。

そうしたコツがこの一冊にきちんとまとまっています。
手に取ってじっくりご覧ください。

ちょしゃ 天野泰司

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気功の学校・氣楽編 四十九

二〇一一年の気功の学校の授業が始まりました。
今年の京都は雪が多く、初日の新春の会も雪の降る中、
全国から集う受講生の熱気に包まれたスタートになりました。

気功の学校で学ぶのは、知識や技術というよりは、
知識以前の何か、あるいは技術以前の何かです。
その形もなく表現もできない何かのことを「気」と呼び、
仮に言葉や姿勢や運動を通じて
気の働きを学んでいくのが気功の学校です。
「気」とは「自然の働き」と言い換えてもいいでしょう。
自然は身の回りのどこにでもあり、
私たちの体の中ではっきり働き続けています。
そのあまりにも当たり前で忘れがちなものに改めて気づいていくのです。
ですから、気功の学校では
たくさんの知識や方法を覚えるのではなく、
できるだけシンプルな素材を使って、
その時々の変化を学ぶようにしています。

京都に住むようになって一年半ほどになりますが、
ここにいると千年ほどの人々の営みが
あたりまえに身の回りにあることに気づかされます。
立春の前日の節分には、各地で古式にのっとった追儺式が行われます。
特に有名なのは吉田神社の節分祭で、
奥宮の大元宮から京大正門あたりの道路までびっしり夜店が立ち並び、
蕎麦の河道屋や湯豆腐の順正など老舗の屋台も毎年顔を連ねます。

大元宮には全国津々浦々の八百万の神々が祀られていて、
節分の時に神殿の前に立つ厄塚に触れると、
全ての神々と感応し、厄や心の中の鬼が祓われるのだそうです。
節分祭は
「厄神が荒ぶることなく山川の清き地に鎮まる」ために執り行われます。
厄であっても神。気功にも通じる神人和楽、
人天合一の精神は、様々な形で途絶えないように護られ、
千年以上の時を越え、繰り返し繰り返し伝えられているのでしょう。


 NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司

Yoshidasetubun

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