2007年10月 7日 (日)

教育はおなかの中から

おなかの中の赤ちゃんに
教えてあげられる大事なことがあります。

それは、
人間はお互いのいのちを
大切にしあって生きている
ということです。

「育てつつある自覚」。
野口晴哉さんは、
そのことをこう表現しました。

「いのちを大切にしよう」
「他の人のためになることをしよう」
「相手のことをよく考えよう」
こうしたことは、
みんな大事なことだと頭では知っています。
ところが、実際の行動となると、
なかなかそうなっていないことが
多いのはなぜでしょうか。

それは、みんな意識に教えようとし
意識で学んでいるからです。

大事なことは
無意識に学んでいくものです。

おなかの中に赤ちゃんが
一緒に暮らしていることに気がつくと
そこから、自然に
赤ちゃんへの愛情や
いたわりの心が芽生えてきます。
すると、
おなかの中の赤ちゃんは
お母さん、お父さんや
お兄ちゃん、お姉ちゃんの
暖かな心に包まれて、大きくなっていきます。

そしてそのことは、
赤ちゃんの潜在意識の中に
生まれる以前の記憶として
強く焼き付き、
愛情を持って人と接し、
誰かのために動くことが
自然にできるようになっていくのです。

これが、人間にとってとても重要な
教育のスタートになります。

教育と言っても、
何も気負う必要はありません。
ただ、おなかの中に赤ちゃんがいて、
今その赤ちゃんと共にあるということに
気づきさえすればいいのです。

すると、生活も、行動も
みんな変わっていきます。

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2006年12月16日 (土)

つぶやき

自分自身と話をすると言ったら、
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、
みなさんが苦労されているのはたいていこの部分です。

つまり、自分の心や体を
どのように良い方に持っていったらいいのかということが
あまりにも知られていないのです。

私自身もここ数年の間に知ったことが多いので、
これからもっと広がっていくと思いますが、
こういうことは、やってみて良かったら、
人から人へと伝えていってください。

今日のお題は
「つぶやき」

これは、潜在意識に話を通すのに
なかなかうまい方法です。

まず、マイナスの作用が出ている例から考えてみましょう。
あまりものごとがうまくいっていない時に
例えば、「あーあ」とか「ついてないな」とか「ふんだりけったりだ」とか
つい口に出してしまうことがありますね。
そうして、自分でつぶやいた言葉は、
潜在意識の中にストンと入ります。

それは、自分でそうした実感を持ち、
口を動かして何気なしに言い、
その言葉をふと自分でも聞いてしまうからです。

身体感覚がフルに活用されている状態だと
潜在意識に種をまきやすいのです。

潜在意識の中には時間軸がないというのがポイントです。
つまり、過去のこととして口にしていることが、
今にも、未来にも影響を及ぼしてくるということです。

ただ、色合いの濃さや印象の強さというものだけがあり、
潜在意識に色濃く残っているものが、
実際の行動の元になります。

また潜在意識どおしは全てつながり合っているので、
自分の行動だけではなく、周りの人の思いや行動も
私がまいた潜在意識の種に影響され、
よけいにマイナスの方向へ向かっていくことが多いのです。
あるいはどう考えても偶然と思えるような自然災害まで、
自分の潜在意識が影響していないとは言えないのです。

では、潜在意識にとても明るい種をまいたらどうなるでしょうか。
例えば、こんなふうにつぶやきます。
「幸せだなあ」「ありがたい!」「ありがとう!」「とっても嬉しい」
「快調、快調」「うん、いいぞ」「楽しい」。
もちろん、実感を持って、自分の口でふとつぶやき、ふと耳に入れる。

すると、自分の行動も素直に、幸福な方向へと向かい、
周りの人もなぜだかちょうどよいタイミングで、
最良の手助けをしてくれるようになってくるのです。

これが、「つぶやき」を活用する仕組です。

ある本で読んだことですが、
尊敬を集めているあるインディアンの長老が
「全てのことにに感謝していると、感謝すべきことしか起こらなくなる」
と言っていたそうです。

これは、まさしくそうした潜在意識的働きの作用と言えます。
そこにもうひとつ、「つぶやく」というスパイスを加えると、
潜在意識への話は、スーッと通りやすくなってしまいます。

「つぶやく」ことを活用しようとする前に、
どなたにでもおすすめできる方法があります。

それは、自分の言っている言葉を
自分で聞くことです。

第三者として客観的に聞く耳を持つのです。
すると、いろんなことに気づいていき、

気づくことで、自然に話し方が変わっていきます。

意識的に、こんなことをつぶやいてやろう
というよりも自然で無理が無く、
また間違えようのない安全な方法です。

まず、自分の言葉を自分で聞く。
慣れてきたら、つぶやきを活用する。

そうした手順でやってみることをおすすめしておきます。
自分が変わることで、全体が変わっていきます。

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2006年10月28日 (土)

潜在意識教育

一燈園の「伝わる教育」は、
世間一般の常識という物差しで見ると、
あまり現実味が無いように思われる方があるかもしれませんが、

野口晴哉さんの潜在意識教育の視点から見ると、
とても合理的なものだということが判ります。

晴哉さんの著作『躾の時期』では、
「子供がやたらに人にものを頼む。自分のことを自分でやらない。親は自分のことは自分でやりなさいと言いながら、自分は動かないで、子供にあれこれ言いつけている。先ず親が変わらなければならない。親が変わると子供も変わる。それを親は自分を変えないで、口喧しくガミガミ言い、自分はいい加減の事をしているくせに、子供には叱言を数できかせようとしているから、子供はいうことを聞かないのだ。」と書かれています。

つまり、顕在意識に
「こうしなさい」「こうしてはいけません」と言っても、
効果はあまりなく、
むしろ逆効果になっていることが多い
ということがまず言えます。

どなたにも経験があると思いますが、
私たちは、「こうしたらいい」と頭では判っているのに
なぜそれができないで、
わざわざその反対のことまでしてしまうのでしょうか。

それは、私たちの行動のほとんどが、
潜在意識の影響下にあるという
人間の心の構造がそうさせているのです。

つまり、表の意識には現れて来ない
潜在意識の中に入った情報が私たちの行動を決めるのです。

先の例で言えば、「自分では動かないで、口だけ動かす」
というような親の行動様式が子どもの潜在意識にすーっと入ります。
さらに、
「自分のことは自分でしなさい」と、親がくり返し言えば言うほどに、
「自分のことは自分でできていない」ということを、
子どもの潜在意識の中に植え付ける結果になっているのです。

では、どうしたら良いでしょうか。

晴哉さんの続きはこうです。
「しかし、変わるといっても、私は親に理想的な行動をしろとか、模範的な行為をしろと言っているのではない。子供の中にある見るべきものをはっきり見よと言っているのである。だから、これが良いとかこれが悪いとかいうように、人間の能力を区分しないで、それぞれの能力を使うものという角度から見て、その人間に必要なものを育ててゆく、その裡にひそんでいる能力を認めてゆくという考え方が要ると思う。皆さん自身がそういう考えになって、悪戯をしている中にもソッとその智恵を見、嘘をついている中にもその空想性を見るというふうに先ずそういう面で見、感じることをおやりになることだ。」

ここでのポイントは
親が子をどのように見ているかということです。
単純な判りやすい図式にすれば、
「悪い子だ」と見ていれば、子どもはそのように育っていく。
「賢い子だ」と見ていれば、子どもはそのように育っていく。
ということです。

ところが、賢い子にしたいがために
親はつい「あんたは悪い子ね!」と言ってしまう。
そういう条件反射的な不注意な言葉の使い方に
まず気づく必要があります。

しかし、大切なことは
言葉の使い方より以前に、
親の心の中の、子どもを見るまなざしなのです。
それは、
「賢い子にしたい」ということ自体が既に、
「頭の悪い子だ」と子どもを見ていることで、
そうした親の心がそのまま子どもの心に伝わっていき、
その伝わった心が子どもの行動に大きな影響を与えてゆくのです。

だから、
賢い子にしたいのなら、
その子の中にある賢さを見る。

やさしい子にしたいのなら、
その子の中のやさしさを見る。

そういう子どもが元々持っている天性
を見る目を持って子どもと接することが、
晴哉さんの言う
潜在意識教育だと言えます。

これが一燈園の「伝わる教育」の根幹にも
共通してあるものだと思います。

こうしたことは、
特別に教育だと言って身構えなくても、
気づいた時から、
今すぐにスタートできるのです。

そして、
子ども達の天性を見ることを
習慣にしていると、
自分自身の天性を見ることにもだんだん慣れてきて、
自らの心身をより好ましい方向へ自分で導いていくことが
とても楽にできるようになってゆきます。


自分で自分の心身を好ましい方向に
やさしく導くことは、
気功の中心命題。

つまり、潜在意識教育は
気功とは切っても切り離せないものなのです。

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2006年10月24日 (火)

伝わる教育

一燈園教育の特徴を端的に示した言葉に
「伝わる教育」というものがあります。

一燈園に行くといつも気持ちがよい。
道ですれ違う人がみな気持ちよく挨拶をしていく。
挨拶するときに、みんな手を合わせてくれるが、
そのことが形だけの作りごとではなくて、
何か内からにじみだしてくるようにして、
心がこちらに伝わってくる。

初めて一燈園の学校に行った時に、
すっと手を合わせて挨拶する生徒に出会って、
すばらしい学校だと心が震えたことを覚えています。
子どもの中の天性の輝きに打ちのめされたような感覚です。

これは決してオーバーな表現ではなくて、
こんな学校はおそらく他にないと今もって感じています。

一燈園では、生活教育ということを提唱し実践していますが、
それは、世間一般に言う、
生活のけじめをつけさせるとか
大きな声で挨拶をしようとか
奇麗に整理整頓しようとか
いう方法とは全く違うユニークなものです。

校長先生から「伝わる教育」と聞いて、
なるほどなあと思いました。

技術や知識は教えることが必要だが、
生活習慣というのは教えることができない、
それは伝わっていくのだと言う。

子ども達に向かって、靴をそろえなさいとは言わない。
ところが、大人が靴をそろえていると
子ども達は自分から靴をそろえるようになる。

手を合わせて挨拶することもそうです。
これは自然に伝わっていったものだったのです。

一燈園教育の魅力はこの「伝わる教育」の中に秘められています。

次回は、その秘密を野口晴哉さんの潜在意識教育と照らし合わせて
解き明かしていきましょう。


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気功教育研究所の願い

気功教育研究所のブログをはじめます。
このブログのテーマは、
「人間性を育む教育」です。

NPO法人気功協会には5つの活動分野がありますが、
その一つが「気功教育研究所」です。

「気功を通じた総合的な人間教育を進める」と定款に定めていますが、
その主な内容として、

    •     気功の生涯学習の場づくり
    •     気功生活(エコロジカルな暮らし)の提案
    •     国民体育としての気功の普及
    •     学校体育への気功の定着
    •     こどものからだほぐし
    •     気功的出産と育児

などを具体的な活動方向として提案しています。

このブログでは、
野口晴哉さんの潜在意識教育と体癖
西田天香さんの一燈園の天性全人教育
を二つの大きな柱に、

どのようにして、
人間性を豊かに育んでゆくか
ということを広く深く考えていきます。
そして、具体的で
シンプルな回答を見つけていきたいと思います。

このブログを通じて、
人間性を育む教育が、
自然と広がっていくことを私は願っています。

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