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2006年10月28日 (土)

潜在意識教育

一燈園の「伝わる教育」は、
世間一般の常識という物差しで見ると、
あまり現実味が無いように思われる方があるかもしれませんが、

野口晴哉さんの潜在意識教育の視点から見ると、
とても合理的なものだということが判ります。

晴哉さんの著作『躾の時期』では、
「子供がやたらに人にものを頼む。自分のことを自分でやらない。親は自分のことは自分でやりなさいと言いながら、自分は動かないで、子供にあれこれ言いつけている。先ず親が変わらなければならない。親が変わると子供も変わる。それを親は自分を変えないで、口喧しくガミガミ言い、自分はいい加減の事をしているくせに、子供には叱言を数できかせようとしているから、子供はいうことを聞かないのだ。」と書かれています。

つまり、顕在意識に
「こうしなさい」「こうしてはいけません」と言っても、
効果はあまりなく、
むしろ逆効果になっていることが多い
ということがまず言えます。

どなたにも経験があると思いますが、
私たちは、「こうしたらいい」と頭では判っているのに
なぜそれができないで、
わざわざその反対のことまでしてしまうのでしょうか。

それは、私たちの行動のほとんどが、
潜在意識の影響下にあるという
人間の心の構造がそうさせているのです。

つまり、表の意識には現れて来ない
潜在意識の中に入った情報が私たちの行動を決めるのです。

先の例で言えば、「自分では動かないで、口だけ動かす」
というような親の行動様式が子どもの潜在意識にすーっと入ります。
さらに、
「自分のことは自分でしなさい」と、親がくり返し言えば言うほどに、
「自分のことは自分でできていない」ということを、
子どもの潜在意識の中に植え付ける結果になっているのです。

では、どうしたら良いでしょうか。

晴哉さんの続きはこうです。
「しかし、変わるといっても、私は親に理想的な行動をしろとか、模範的な行為をしろと言っているのではない。子供の中にある見るべきものをはっきり見よと言っているのである。だから、これが良いとかこれが悪いとかいうように、人間の能力を区分しないで、それぞれの能力を使うものという角度から見て、その人間に必要なものを育ててゆく、その裡にひそんでいる能力を認めてゆくという考え方が要ると思う。皆さん自身がそういう考えになって、悪戯をしている中にもソッとその智恵を見、嘘をついている中にもその空想性を見るというふうに先ずそういう面で見、感じることをおやりになることだ。」

ここでのポイントは
親が子をどのように見ているかということです。
単純な判りやすい図式にすれば、
「悪い子だ」と見ていれば、子どもはそのように育っていく。
「賢い子だ」と見ていれば、子どもはそのように育っていく。
ということです。

ところが、賢い子にしたいがために
親はつい「あんたは悪い子ね!」と言ってしまう。
そういう条件反射的な不注意な言葉の使い方に
まず気づく必要があります。

しかし、大切なことは
言葉の使い方より以前に、
親の心の中の、子どもを見るまなざしなのです。
それは、
「賢い子にしたい」ということ自体が既に、
「頭の悪い子だ」と子どもを見ていることで、
そうした親の心がそのまま子どもの心に伝わっていき、
その伝わった心が子どもの行動に大きな影響を与えてゆくのです。

だから、
賢い子にしたいのなら、
その子の中にある賢さを見る。

やさしい子にしたいのなら、
その子の中のやさしさを見る。

そういう子どもが元々持っている天性
を見る目を持って子どもと接することが、
晴哉さんの言う
潜在意識教育だと言えます。

これが一燈園の「伝わる教育」の根幹にも
共通してあるものだと思います。

こうしたことは、
特別に教育だと言って身構えなくても、
気づいた時から、
今すぐにスタートできるのです。

そして、
子ども達の天性を見ることを
習慣にしていると、
自分自身の天性を見ることにもだんだん慣れてきて、
自らの心身をより好ましい方向へ自分で導いていくことが
とても楽にできるようになってゆきます。


自分で自分の心身を好ましい方向に
やさしく導くことは、
気功の中心命題。

つまり、潜在意識教育は
気功とは切っても切り離せないものなのです。

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2006年10月24日 (火)

伝わる教育

一燈園教育の特徴を端的に示した言葉に
「伝わる教育」というものがあります。

一燈園に行くといつも気持ちがよい。
道ですれ違う人がみな気持ちよく挨拶をしていく。
挨拶するときに、みんな手を合わせてくれるが、
そのことが形だけの作りごとではなくて、
何か内からにじみだしてくるようにして、
心がこちらに伝わってくる。

初めて一燈園の学校に行った時に、
すっと手を合わせて挨拶する生徒に出会って、
すばらしい学校だと心が震えたことを覚えています。
子どもの中の天性の輝きに打ちのめされたような感覚です。

これは決してオーバーな表現ではなくて、
こんな学校はおそらく他にないと今もって感じています。

一燈園では、生活教育ということを提唱し実践していますが、
それは、世間一般に言う、
生活のけじめをつけさせるとか
大きな声で挨拶をしようとか
奇麗に整理整頓しようとか
いう方法とは全く違うユニークなものです。

校長先生から「伝わる教育」と聞いて、
なるほどなあと思いました。

技術や知識は教えることが必要だが、
生活習慣というのは教えることができない、
それは伝わっていくのだと言う。

子ども達に向かって、靴をそろえなさいとは言わない。
ところが、大人が靴をそろえていると
子ども達は自分から靴をそろえるようになる。

手を合わせて挨拶することもそうです。
これは自然に伝わっていったものだったのです。

一燈園教育の魅力はこの「伝わる教育」の中に秘められています。

次回は、その秘密を野口晴哉さんの潜在意識教育と照らし合わせて
解き明かしていきましょう。


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気功教育研究所の願い

気功教育研究所のブログをはじめます。
このブログのテーマは、
「人間性を育む教育」です。

NPO法人気功協会には5つの活動分野がありますが、
その一つが「気功教育研究所」です。

「気功を通じた総合的な人間教育を進める」と定款に定めていますが、
その主な内容として、

    •     気功の生涯学習の場づくり
    •     気功生活(エコロジカルな暮らし)の提案
    •     国民体育としての気功の普及
    •     学校体育への気功の定着
    •     こどものからだほぐし
    •     気功的出産と育児

などを具体的な活動方向として提案しています。

このブログでは、
野口晴哉さんの潜在意識教育と体癖
西田天香さんの一燈園の天性全人教育
を二つの大きな柱に、

どのようにして、
人間性を豊かに育んでゆくか
ということを広く深く考えていきます。
そして、具体的で
シンプルな回答を見つけていきたいと思います。

このブログを通じて、
人間性を育む教育が、
自然と広がっていくことを私は願っています。

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